プログラムは週1回3時間のグループセッションを12回(約3か月)継続して行われ、対象者は実際に里子さんが委託されている里親6名~12名までを1グループとし、最低2名のファシリテーターがグループを担当します。
実際のセッションは、1つのテーマについて、時間をかけてグループ内で話し合います。例えば「褒める」という課題を例にすると、参加者はこれまでの褒められた経験や価値感・捉え方などを理解することから始まります。実体験を通した話し合いの中でテーマを深めた上で、里子さんをどう褒めるか、個々の里子さんにとって何がご褒美になるのかを考えていくことに時間をかけます。セッションの大半はこのように里親さんの自身の気づきや理解の為に多くの時間を費やし、ファシリテーターが専門家として里親さんへ指導または“答えを与える”のではなく、“里親が課題を見つめ、考える”ためのプログラムです。
そのため、各セッションはメンバーとファシリテーターが協働する時間となります。あたたかい雰囲気の中で行われるグループは、葛藤を共有できる場であり、挑戦や失敗を認め合う場であり、共に里親養育を行う仲間が集まる場へと変化していきます。
グループを創設し、子どもの行動を理解し記録する
行動への影響:先行する出来事および結果
効果的に褒める
肯定的な注目
子どもの学習を支援する
ご褒美およびご褒美表
指示を与えることおよび選択的無視
ポジティブ・ディシプリン(肯定的なしつけ)および限界の設定
タイムアウトおよび問題解決方略
エンディングおよび総括
肯定的変化を認め、自分自身をケアする
コミュニケーション・スキルを使い、子どもが自分の感情を 調整できるように支援する